皆さんこんにちは。
滋賀県近江八幡市J安土駅前にて社会保険労務士をしております小辰知己です。
弊所は就業規則の作成に力を入れております。
就業規則を作成後は従業員への周知が必要となります。
周知の方法としては職場への掲示や従業員への配布が代表的と言えますが、それだけでは本質的に周知したと言えるわけではないと考えております。掲示や配布をしただけで内容を確認しないということが大半であるからです。
ですので、それだけでは時間を掛けて作成した就業規則もある意味効果が薄いように感じます。
そこで弊所では就業規則作成後は従業員向けに説明会を実施することを何度かご提案いたしました。
今回は就業規則説明会の効果を解説します。
就業規則説明会実施のメリット
就業規則説明会実施には様々なメリットがあると言えます。
弊所が考えるメリットをお伝えしていきます。
法改正に対しての理解が深まる
近年は労働法関係の法改正などが多くみられます。
令和7年度においても育児介護休業だけで4月と10月に法改正がありました。
法改正事項を従業員の方に説明することは容易ではありません。
ネットで調べて厚生労働省の資料などを配布しても中々理解が進むことは難しいと言えます。わかりやすいリーフレットは多くありますが、理解できるまでに持っていくのは難しいと言えます。
そういった場合に説明会を実施することで、法改正の趣旨や概要などをお伝えすることで結果的に従業員の方の理解が深まると言えます。
弊所では法改正が続いたときなどは説明会の実施をお勧めしております。
また法改正事項だけでなく、労働法の理解の促進にもつながります。
会社の考えなどを伝える場になる
会社ごとに就業規則の内容は様々です。
業種、会社規模、年齢構成、会社の考えなどで内容は大きく変わると言えます。
特に会社の考えを伝える場にはとても良い機会と言えます。
また会社が抱えている現状の課題などを伝えて、説明をし、協力してもらう場として活用することもお勧めです。
普段は中々、話す場などは無いかと思いますので1つの機会として説明会の実施をすることは意義があると言えます。
また勤務形態や給与形態の変更など労働条件が変更になった場合なども実施はお勧めです。
就業規則説明会実施の注意点
就業規則説明会の実施に当たってはメリットは大きいと言えます。
反面、実施するにあたっての注意点もございますのでご紹介します。
事前の打ち合わせに時間が掛かる
就業規則説明会にはきちんと会社側の意向を従業員の方にお伝えする必要があります。
そのため弊所がお話をする場合は、事前に会社側と時間を掛けて打合せを行います。
自分の話す内容が会社の考えとズレがないか?どのような内容を伝えるか?伝え方は正しいか?使用する資料は問題ないか?など入念に確認する必要があります。
これらの過程を経ないと、説明会の意義が薄れてしまいます。
ただしきちんと打合せをすることで内容のある説明会となります。
良くも悪くも色々な意見が出る
普段は従業員の方と会社の労働条件や制度についてお話しする機会は少ないと言えます。
そのため説明会後の質疑応答においては様々な意見が出てくることが多いです。
もちろん前向きな意見もあれば会社に対しての不満なども出てきます。
前向きな意見であれば良いですが、そうでない場合などもあり得ます。
実際に弊所が実施した際にも大きな不満などが出たこともありますが、反面「良い機会になった」と会社側、従業員側双方に良い場と捉えてもらえることも多くあります。
また意見を通して再度内容の見直しなどの実施も可能ですので、そういった意味でオープンにして話し合うことは大きな意義があると言えます。
反対意見が出る=実施のデメリットではないと言えます。
おわりに
今回は就業規則の説明会について解説しました。
そもそも説明会をするという発想がなかったという声も多く聞きます。
実際、やってよかったという声を頂くことも多くあります。
弊所では就業規則の作成に力を入れております。
お気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。